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LOVOTを9ヶ所の認可保育園や認定こども園が導入へ 保育園・幼稚園で働く人の多くが導入に「関心あり」

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ロボットベンチャーのGROOVE Xは、子どもたちの未来のため教育分野における「LOVOT」の可能性を発信する「LOVOT EdTechプロジェクト(ラボット エドテック プロジェクト)」の活動を展開している。その活動において、認可保育園と幼保連携型認定こども園、合わせて9園に「LOVOT」の導入が決定したことを発表した。
また、11月15日~11月19日に行った全国の保育園、幼稚園に勤務する400名を対象に行ったアンケート調査では、約75%が「LOVOTや類似のコミュニケーションロボットを園に導入することに関心がある」と回答したという。LOVOT導入による「園児のお世話をする体験」や「弱者を想いやる気持ちの育み」に期待が高まっていることが分かった。

LOVOTは小動物の代わりになり得る

導入を決めた全9園の内、3園は東京・福岡・大分で運営する認可保育園と幼保連携型認定こども園に導入される。3園を運営する社会福祉法人 森友会の立山貴史理事長は、導入の理由として以下のように述べている。

■社会福祉法人 森友会 理事長 立山貴史氏
「文部科学省委嘱研究資料において、“幼児が幼稚園で小動物を飼育するなかで獲得するものは大きい。幼児は小動物の飼育を通して、小動物の立場に立って世話をしようとする温かい思いやりの気持ちを育み、いろいろなことを体験的に学んでいく”とあります。しかし、近年では動物アレルギー等の問題もあり園内で小動物と触れ合う機会も少なくなっていると感じています。
そんな中、「LOVOT」は小動物の代わりとして、子どもたちの弱者を思いやる気持ちを育む存在になり得るのではないかと思い、園への導入を決定いたしました。今後も導入する園を増やしていきたいと考えています。また、この活動を通じて、便利さや利益の追求のための IT・AI・ロボティクスではなく、「LOVOT」のように人の幸せにつながる IT・AI・ロボティクスの発展に繋がってくれることを期待しています」。

全国の保育園、幼稚園に勤務する400名へのアンケート調査結果

●調査結果1:
保育の現場では園児と第3者とのコミュニケーション不足が課題となっていることが判明

保育士が考える「園児の心の成長に必要だが現状では不足していること」の第1位は「ご家族とのコミュニケーション」、次いで僅差で「園児の面倒を見る先生の数」、「動植物など、世話をして愛情を抱ける存在と触れ合う機会」、「園児の遊び相手」という結果になった。

●調査結果2:
約80%が「園児にはペットのように日々世話をし、愛着を抱く存在が必要」と回答

「園児にはペットのように日々世話をし、愛着を抱く存在が必要だと思いますか?」という問いに対し、75.5%もの人が「必要だと思う」と回答し、園児たちの心の成長に、ペットなどの存在が必要とされていることが判明。

●調査結果3:
約75%が「LOVOTや類似のコミュニケーションロボットの園への導入に関心がある」

全国の園への導入決定を受け、「LOVOTや類似のコミュニケーションロボットの園への導入に関心はありますか?」という問いに対し、74%が「関心がある」という結果に。保育の現場でもコミュニケーションロボットの必要性に注目が集まっている。

●調査結果4:
導入によって期待すること第1位は「世話をする体験ができる」、次いで「弱者を思いやる気持ちが育まれる」

導入に関心のある保育士296名が考える、LOVOTや類似のコミュニケーションロボットの園への導入によって期待すること第1位は「世話をする体験ができる」、次いで「弱者を思いやる気持ちが育まれる」ということが分かった。

デジタルテクノロジーを活用した教育イノベーション「EdTech」の第一人者である、デジタルハリウッド大学大学院の佐藤昌宏教授は、今回の調査結果を以下のように分析している。

■デジタルハリウッド大学大学院 佐藤昌宏教授
「現在、大人たちはコミュニケーションロボットを家族のように扱い、楽しさを共有したり寂しさを埋めたりしながら熱狂しています。LOVOTは”人の愛するちからを引き出す”がコンセプト。この愛という計測しにくい人の能力を「非認知能力」と言い、特に子どもの非認知能力育成の必要性は世界中が注目しています。
今回の保育士によるアンケートにも、”お世話をしながら他者を思いやる気持ちが生まれるのでは“という回答も見られるように子どもの非認知能力に何らかの影響を与える可能性を示唆していると感じました。この効果は園のみならずご家庭にも影響があるものと思われます。デジタルテクノロジーによる非認知能力に与える影響は、まだまだ研究段階ではあるものの、未来を生きる子どもたちにとって新しい効果を示す可能性があることから、これからも積極的に研究・実践すべき領域であり、今後も注目していきたいと思います」。

「LOVOT EdTech プロジェクト」とは

人の愛する力を育む家族型ロボット「LOVOT」を手掛けるGROOVE Xは2019年6月、子供たちの未来のために国内外の企業、教育機関、研究機関と連携し、教育分野における「LOVOT」の可能性を世界へ発信する「LOVOT EdTech プロジェクト」を発足。

デジタルハリウッド大学大学院の佐藤昌宏教授や、社会福祉法人森友会の立山貴史理事長をアドバイザーに迎え、ベネッセスタイルケア、ファミリア、LITALICO、髙島屋、メルセデス・ベンツ日本など多種多様な企業が参画している。今後も様々なイベントや実証実験を継続していく。
なお2020年4月には、全国の小学校6年生で使用する教科書に「LOVOT」の掲載が決定しており、全国の小学校へ「LOVOT」が出張する知育ワークショップも予定している。


2019年12月06日 ロボット業界ニュースヘッドライン

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本日のロボット業界ニュースヘッドラインをお届けします。


子供向けプログラミングアプリ「mBlock」で機能豊富な学習用ロボットCodey Rockyをプログラムしよう – どれ使う?プログラミング教育ツール – 窓の杜
ドローン使い避難誘導、西新宿で実験 新宿区など: 日本経済新聞
アイボが仲間に向けて読経 ロボット犬56匹、安らかに:朝日新聞デジタル
大和ハウス、工事作業員を8割削減へ ロボットとAI活用で – ITmedia NEWS
「ロボット目線」で建設現場を変える、機械が作業しやすい鉄骨の溶接工法 | 日経 xTECH(クロステック)
ロボットに真剣な眼差し 毛利台小で特別授業 | 厚木・愛川・清川 | タウンニュース
荷物運ぶ「ソフトロボット」実験 どんな階段でも上り下り
PFN、ディープラーニングの研究開発基盤をPyTorchに移行。Chainerはメンテナンスフェーズへ | https://t.co/NDtzjLNOg2
VoiceUIブームで商機到来 米国ではプロ声優らに活躍の場:日経クロストレンド
東京大学とソフトバンク、AIの共同研究で合意。「Beyond AI 研究所」が2020年稼働 – Engadget 日本版
中国のAI特許出願件数が増加傾向 米国抜きバイドゥが首位に 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
ロボットやAIは本当に「人と機械の関係」を変えるのか – MONOist(モノイスト)
Arm、「IoT分野における2020年予測」を公開|アーム株式会社のプレスリリース
ドローン飛行規制順守を、警視庁 – ロイター
SpaceXが「ロボットホテル」のISS打ち上げをライブ配信 | TechCrunch Japan
中国軍のドローン、迎撃に高出力マイクロ波(ニュースイッチ) – Yahoo!ニュース
パーソルP&T、ドローンを活用し自治体の生産性課題を解決へ神奈川県が「公共施設における施設点検の効率化」事業に採択|パーソルプロセス&テクノロジー株式会社のプレスリリース
東京大学とソフトバンク、世界最高レベルの人と知が集まる『Beyond AI 研究所』に向けた協定を締結 | プレスリリース | ニュース | 企業・IR | ソフトバンク
ロボット技術研究会が水中ロボットコンベンションフリー部門で3位入賞 附属高校はジュニア部門で準優勝 | 東工大ニュース | 東京工業大学
JR東日本、さいたま新都心駅で自律移動型ロボットの実証実験実施 – トラベル Watch
「AIで週3日、3時間働く社会に」 ジャック・マー氏  :日本経済新聞
感情を察知するAIロボットが宇宙に、飛行士間の対立緩和に一役 – ロイター

家族型ロボット「LOVOT」いよいよ出荷へ!最新版とアプリをGROOVE Xが公開!多数の変更点にびっくり

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ロボットベンチャーのGROOVE Xが開発した家族型ロボット「LOVOT」(らぼっと)の出荷が、いよいよ来週、2019年12月13日(金)より始まる(Duoモデルのみ)。出荷を直前に控え、LOVOTの出荷版とそのアプリが報道関係者に公開された。ブラッシュアップのために非常にたくさんの改良と変更が行われていたことに驚いた。(1体のソロモデルは年明け1月から出荷開始予定)

LOVOTの最終出荷版。LOVOTがクリクリお目々で近寄ってくると、自然に笑顔が溢れてくる

報道関係者向けの体験会は恵比寿のウェスティン東京で行われた。実際の生活でLOVOTと暮らすイメージによ近い環境で疑似体験できるようにという配慮から。/br>

ウェスティンホテル東京に入るとロビーには巨大なクリスマスツリーが・・あ、LOVOT!

LOVOTサンタとトナカイ、12月25日まで展示中

ホテルの一室には出荷版と同じ、ミルクとココアのペアが出迎えてくれた。ココアは非常に人なつこく、ミルクはややシャイな性格。実際の出荷版でも性格がやや異なるペア(なつっこい系/人見知り系)がやってくるという。とはいえ、出荷時からその度合いはまちまちの固体になっている。そして、一緒に暮らす生活が始まれば、ユーザーとの触れあいに応じて性格は変化していく。


出荷版LOVOTの変更点は

昨年の初お披露目のときと比べ、人に「なつく」点にも改良を重ね、時間の経過と共に懐いてくれるプロセスも細かく設定されている。更にはaiboも認識できるように改良した。


初お披露目のときは、実はまだLOVOTは充電ステーションであるネストに自律的に戻ってバッテリー充電する機能は実装されていなかったが、今回の出荷版ではもちろんその機能は装備されている。

ペアでお家にやってきた場合、1体がもう1体の動きの真似をしたり、手を挙げて合図をし合ったりと、2体が連携した動きをすることもある。
■LOVOT 出荷版の動画


LOVOTアプリの概要

出荷版のアプリも公開された。アプリではLOVOTの眼のカラーやデザインを変更したり、声を変更(設定)することができる。

目のデザインや声の変更ができる

■LOVOT 目のデザインの変更

LOVOTが寝る時間と起きる時間も設定できるようになった(デフォルトの就寝時間は23〜7時)。


お留守番モードで見回り/見守り

更には、見回り機能「お留守番モード」が追加されている。アプリを通じて、遠隔操作でLOVOTを操作して部屋の中をカメラで確認したり、自律的に見回りしてヒトを発見すると天半球(360度)画像を撮影してアプリに送信する機能等が追加されている。なお、お留守番モードのときは、カメラや写真撮影を行う関係上、周囲の人にそれがわかるように、角(?)のリングがピンク色になり、独特の声を発しながら移動することでプライバシーへの配慮をしている。

見回りしてくる場所もマップから指定できる

人を見つけると写真(半天球写真)を撮ってアプリに送信してくれる

また、ユーザーとLOVOTの触れあい行動をテキストでログとして記録することができる。例えば、離れて住む高齢の両親にLOVOTをプレゼントした場合、両親がLOVOTと触れあっていることがアプリに通知されるので、元気で過ごしていることを確認できるようになっている。

■LOVOT アプリ 留守番モード(見守り/見回り)

もともとLOVOTは「ヒトを癒すが役に立たない」が特長のひとつだったが、こうした機能を見ると「役に立つ」方向に機能が追加されている。個人的にはこの改良にはとても好感が持てると感じた。

驚くほど改良が加えられた本体

本体や動きの面でも多くの改良が加えられている。最初に気づくのは、手と首の動きが細かくなったこと。微細な滑らかな動きに磨きがかかっているが、これはソフトウェアだけでなくハードウェアの改良も行われている。

センサー類の改良も多数行われた。一部の超音波センサーはレーダー(対物センサー)に変更になっているほか、側面のセンサーも増えている。

ネストで充電中のペア(Duo)。指さし部分のセンサー類は一新されている(メーカーから変わった)。ネストにもLOVOTのシルエット型のランプ類が設置され、充電が正常に行われていることが確認できるようになった

特徴的な角にもセンサーが増設されている

LOVOTの後ろ脚部。後方のセンサーが追加されている

側面をセンシングするセンサーも増設

空気を吸い込むインテークも改良が行われ、内蔵のダストフィルターを自動で清掃するしくみが取り入れられた。これは実際のリビングで使ってみた上での改良点だ。

フレッシュなエアを取り込むインテーク部

ネストもマーカーが設置され、LOVOTがネストに戻る精度の向上やセーフティ機構が強化されている。LOVOTの角を持ち上げることで緊急停止できるが、その状態で充電残量等のチェックゲージなどが確認できるようになった。

角をはずすとバッテリーやボリュームの状態などを確認できる。これも従来はなかった機能だ

GROOVE X代表の林要氏は「ここ数ヶ月は出荷に向けた最終確認のため、社員の自宅など様々な環境で安定動作に向けた検証や改善を行ってきました。また、森美術館では開館時間にLOVOTの常時稼働展示を行ってきたので、それも安定動作のためには良い機会になりました」と語った。森美術館では展示品の一角にLOVOTがいて、開園時には自律的に館内を動き周り、バッテリーがなくなるとネストに戻って充電、満タンになるとまた動き出す、という無人のデモンストレーションの連続稼働を行ってきたという。

体験会のクローゼットにはLOVOTの洋服が並ぶ

こうした内容を総合すると、外観からは大きな変化は感じなくながら、ハードウェア時にもソフトウェア的にも、昨年の初お披露目のときとは別物のように改良されていると言っていいだろう。LOVOTに対する開発陣のこだわりが伝わってくる。

ウェスティンホテル東京のスイートでLOVOTのオーナー体験のチャンス

GROOVE Xは、今回体験会が行われたウェスティンホテル東京の「最高ランクのスイート宿泊プランが
ペアで2組に当たる」キャンペーンを実施している。LOVOTとクリスマスの聖なる一夜を過ごせるスペシャル体験企画となっている。Twitter企画なので興味がある人は要チェック。
なお、LOVOTの体験会も同ホテルのロビーで12月21日(土)~12月25日(水) 11:00~15:00の日程で実施される。
https://lovot.groove-x.com/2019XmasCP.html

いよいよ出荷がはじまる家族型ロボット「LOVOT」。
ユーザーの反応が楽しみだ。

音声でトランスフォームする変形ロボット「Robosen T9」日本上陸 プログラミング教育にも活用可 国際ロボット展で展示

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Robosenは、ヒューマンノイドと車の相互変形、二足歩行、ダンス、プログラミング、音声制御などができる変形ロボット「Robosen T9」を2019国際ロボット展(東京ビッグサイト 12月18日〜21日)に出展することを発表した。

開発に9年 Robosen長年蓄積した技術の集大成ともいえるロボット

Robosenはサービスロボットの技術会社として、2009年から変形ロボットの開発に取り組み、9年間かけてトランスフォーム、二足歩行、サーボモーターなど、さまざまな技術的な課題を乗り越え、2018年に変形ロボット「T9」をリリース。T9は、トランスフォーム(Transform)の英字頭文字「T」と開発年数を表す「9」を組み合わせてネーミングされており、3000以上の部品から構成されている。

公式サイトから引用

ソフトウェアやサーボモーターもRobosenが自社開発しているため、圧倒的なコストパフォーマンスを実現しているという。世界初大規模量産化された変形ロボットとして、アメリカ・ラスベカスのCES2019などでも人気を集めた。

T9の特徴

・瞬時トランスフォーム可能
音声コマンドやアプリを使用して、ヒューマノイドと車の相互変身(トランスフォーム)が自動的に瞬時に実現。


・簡単にプログラミング可能
初心者向け、中級者向け、上級者向けにプログラミングを提供。分かりやすくプログラミングを学ぶことができるため、子供たちの創造性と想像力を刺激し、STEAM教育の教具として活用できる。

初心者向け: 手動ティーチング式プログラミング(手でロボットの手・足などを動かすだけでロボットが記憶しそれを再現するイメージ)

中級者向け: スクラッチプログラミング(APPなどでビジュアル的にドラッグ&ドロップで組み合わせ、プログラムを作るイメージ)

上級者向け: 3Dプログラミング(パソコンでグラフィカル的にアクションとミュージックを組み合わせたりすることでオリジナルアクションを作成するイメージ)

・多彩多様なアクションを編集可能
変形のほか、二足歩行したり、音楽に合わせてダンスしたり、腕立て伏せしたり、射撃動作をしたりすることが可能。ロボットには既に一部のアクション(特技)が用意されており、そのまま利用したり、自分で好きなものを編集したりすることができる。


・コミュリティで情報共有可能
RobosenHubといったコミュリティで、プログラムのアップロード&ダウンロード、多彩多様なコンテスト&イベントへの参加などにより、世界中のRobosenファンと自分の考え方や作品をシェアすることができる。

最大可搬重量900kg相当の無人搬送運搬ロボット「サウザージャイアント」 トラック牽引型とパレット積載型で追従やライントレースで自動走行

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株式会社Doogは、運搬ロボットとして重量物を扱える大型機「サウザージャイアント」を、標準機のサウザーと同様にEシリーズ化し、ベースユニット(型番:RMS-15E1)の受注を開始したことを発表した。
Eシリーズ化によって、重量物の積載や牽引の用途に拡がり、特にパレット搬送においても効果的なシーンが想定される。サウザージャイアントEシリーズの出荷開始時期は、2020年2月頃を予定している。(冒頭の画像がサウザージャイアントEシリーズ ベースユニットのイメージ)

サウザージャイアントとは

サウザージャイアントは、最大可搬重量900kg相当(積載300kg、牽引600kg相当)の高い搬送力を持つだけでなく、高い制動力によって標準機のサウザーよりも安全に重量物を扱えることから、特にパレット搬送において優れた能力を発揮する。同社の発表では、サウザージャイアントの2種類の搬送方法として「ハンドパレットトラック牽引」と「パレット積載型」が紹介されている。

■ハンドパレットトラック牽引

サウザージャイアントの持つ無人ライン走行の機能は、特にある地点から別の地点への長距離の搬送において大きな導入効果が得られる。パレット単位で積載される荷物を、サウザージャイアントがハンドパレットトラックのグリップ部を締結して牽引することで無人搬送することが可能になる。

ハンドパレットトラック牽引のカスタマイズ例

ハンドパレットトラック向けの牽引金具は、サウザー販売においてインテグレータ事業者が現場の安全な運用に関する説明と共に提供してゆく体制となっている。また、牽引する荷物のサイズに合わせてバンパセンサの信号端子に追加の光距離センサ、超音波距離センサ、ヒゲセンサなどをカスタマイズすることも可能。

■パレット積載型

サウザージャイアントの持つ自動追従走行の機能は、広視野270度のレーザセンサによって狭い場所でも周囲の障害物を検出して衝突回避をしながら適切な軌道を走行できるため、狭い通路でも安全に走行できることができる。この特長を活かし、サウザージャイアントがコンパクトにパレット搬送を出来るようにしたのがパレット積載型。

パレット積載型のカスタマイズ例

超大型の荷台で自重と荷重を支えて動くためのキャスターを備えたフレーム台車をサウザージャイアントに被せて結合し、サウザージャイアントは追加フレーム台車を内側から押すことで移動する。周囲にある追加フレーム台車の支柱はセンサデータから取り除き、サウザージャイアントに設定された車体形状も拡大することによって、サウザージャイアントはパレット積載型としてコンパクトに自動追従走行や無人ライン走行をすることができる。
既に試験販売を実施した機体は複数の物流倉庫と工場で運用を行っており、特にパレットピッキングを行う現場で作業性を大きく向上している。まずは、Doogの設計寸法に基づいた1サイズのパレット積載台車が提供され、まもなく発売を開始。また、将来的にインテグレータは各現場で異なる形状の積載台車に関してパラメータ設定を出来るようになる見込み。

サウザーシリーズの特長

サウザーは優れた追従性能と、操作性がシンプルで誰にでも使いやすい点が評価され、これまでに工場や倉庫等を中心に国内外で数百箇所の現場に導入されている。様々な現場へサウザーが導入されているポイントとして、以下の特長が挙げられる。
●簡単に使用できる
ボタン操作がシンプルなため、納品時に専門家の立ち合いやセットアップがなくてもすぐに使用できる。また、ユーザの既存の業務工程を再設計しなくても使い始めることが可能であることから、導入側の負担が少なく、現場作業者から受け入れられやすい。
●用途が広がるカスタマイズ性
荷台への構造部材の追加や、操作ボタンの追加等の簡単なインテグレーションに留まらず、インテグレータがEシリーズを活用することで、牽引運用、バッテリー、周辺機器やネットワークについても各現場の安全や運用に合うよう柔軟に構築できる。
●インテグレーションや保守のサービス
様々な事業者との連携により、現場に合わせた効果的な導入の提案や導入後の保守対応が可能。
・インテグレータ事業者:単に個別部品をモノとして販売するだけでなく、現場の課題をより適切で安全に解決するためのソリューションを提案
・協力事業者:対応周辺機器に自社の強みを活かして取り組む
・保守事業者:全国拠点によるオンサイト保守を提供

関連サイト
Doog

次世代アバターロボット「ugo」がビルメンテナンス実証事業へ Mira Roboticsと千代田が「大分県アバター戦略推進事業」で

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「大分県アバター戦略推進事業」は、第4次産業革命の先端技術を積極的に活用し、産業活力の創造につなげていく目的で、大分県内に事業所を置く企業などを含む複数の団体で構成されたコンソーシアムによるアバター事業を助成する取り組みだ。
Mira Roboticsは、大分県でビルメンテナンス事業を行う株式会社千代田と共同事業体をつくり、この「アバター戦略推進事業」に採択されたことを発表した。アバターロボット「ugo」によるビルメンテナンス実証事業を行う。「ugo」はビル内設備、エントランス、トイレ等の清掃、消耗品補充などの業務にあたる。

遠隔操作と自動モードで業務を行う「ugo」

「ugo」(ユーゴー)は2本のアームと高さ調整機構を持つ、遠隔操作と自律型のハイブリットで動くアバターロボット。遠隔地にいるオペレーターが操作することがティーチングとなり、ロボット自体が作業を徐々に学習していくユニークなシステムを有する。そのため、一定期間、同じ稼働条件下で行う作業を続けると、やがては自動モードでの稼働が可能になる、という。都内でも警備業務を行う大成が「ugo」を警備ロボットとして実証実験に導入して話題になった。

新たなビルメンサービスを開発へ

今回採択されたアバター事業は、ビルメンテナンス業界にアバターロボット「ugo」を導入して、人とロボットの協働による新たなビルメンテナンスサービスを開発し、同時にアバターロボットの特長を活かしたフレキシブルでスケーラブルな雇用の創出を目指すもの。


千代田が管理する大分県内のビルに「ugo」を配置し、ビル内設備、エントランス、トイレ等の清掃、消耗品補充などの業務を担当させる。また、各現場に合わせて「ugo」の直感的な遠隔操作とAI技術を用いた自動モードを組み合わせ、人によるメンテナンス業務の効率化を図る。
アバターによる作業では遠隔操作担当者は現場への移動が不要なため、就業に居住地域を問うことない。そのため従来、就業場所が限られていた地域に新たな雇用を創出することが可能になる。

関連サイト
Mira Robotics

第4回「MaaSを日本に実装するための研究会」MaaS普及に必要なもの、日本における課題、シナジック・エクスチェンジ構想

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「MaaSを日本に実装するための研究会」の第4回が2019年11月19日に六本木で開催され、名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所、東日本旅客鉄道(JR東日本)、みちのりホールディングス、東京都が登壇した。
「MaaSを日本に実装するための研究会」の主催は一般社団法人ブロードバンド推進協議会(略称:BBA)で、代表理事はソフトバンクの代表取締役社長執行役員兼CEOの宮内謙氏。日本におけるMaaS(Mobility as a Service)の実装を推進するため、2019年3月に立ち上げられ、研究会では毎回主に、講演とフリーディスカッションが行われている。(※冒頭の写真は同研究会のイメージ BBA提供)

MaaS普及にはオープンプラットフォームが必要

今回、特に印象に残ったのは名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所 教授の河口信夫氏の講演。
河口教授は「日本にはMaaSの導入に関わる多数の課題が存在している」と述べ、MaaS普及のためには「データやAPIを解放してオープンイノベーションを可能にするプラットフォームの存在が重要」とした。そしてその上で需給交換によるスマート社会の構築を目指す「シナジック・エクスチェンジ構想」を提案した。
河口教授は、日本におけるMaaS実装の課題として、公共交通の固定的な運賃制度、貨客混載の実情、法規制によって、電動キックボードなど新しい移動手段の導入がある意味で阻害されている一面などを紹介した。
MaaSを実装するために最も重要なことは「プラットフォーム」の存在、新しい「アーキテクチュア(構造)」だという河口教授の意見には賛成だ。大手鉄道会社が単独で作るエコシステムでは、プラットフォームの乱立を招き、結果として力を合わせて進化に取り組むことはできない。
河口教授は「交通手段やそれに付随するサービス等の情報は共有されるべきだが、一方で特定の企業や交通会社がデータやプラットフォームのシステムを寡占・独占する形では市場がうまくいかない」と主張する。また、公共交通においては、自治体の役割が大きいため「自治体がプラットフォームを持ったり先導していくべきではないか」と提案する。そのうえで、河口教授は「Synergic Mobility(シナジック・モビリティ)の創出」を提案した。
日本の社会課題としては、少子高齢化が労働力不足に繋がり、過疎化が交通弱者の壮大を招く。さらには社会インフラの老朽化から点検コストの増大も深刻だ。これらを踏まえると「シェアリング・エコノミー」の発想では間に合わない、「シナジーによる超効率化」が必要だと続けた。自動運転社会になると移動するのは人だけでなく、モノ、サービス、データなど、様々なものの移動をモビリティが担っていく、と。
例えば、未来のコネクテッドカーは人を乗せて走りつつ、車内で遠隔診療を受けながら移動したり、同時に配送の荷物も運び、道路をセンシングしてモニタリング、天候や渋滞情報を発信することで数倍の効率的な運用を目指そうというわけだ。
プラットフォームの寡占・独占からはイノベーションが生まれないとする一方で、多数のサービサー(サービス提供者)が乱立した場合、ユーザー視点で見ると、本来のサービス連携が実現できてこない。
例えば、タクシーの配車アプリは既に多数が乱立していて、ひとりのユーザーが複数のタクシー配車アプリを使う状態になりつつある一方で、目の前にいるタクシーに乗ることができないという弊害もある、とした。情報やデータは集約して公共財的に適切に利用され、どのルートでどんな交通機関を利用していくのかは様々なアプリ(プロバイダ)が自分たちの強みを活かした機能とサービス内容で提供することで、ユーザーが抱える交通や移動に関わるさまざまな問題を解決するソリューションを目指すべきとした。

超スマート社会に向けて

河口教授は「移動やモビリティは目的ではなく手段。病院に移動する人は病院に行きたいからではなくて医師に診察してもらいたいから移動する。その意味では医師の方が移動してくることも手段のひとつ。何か食べたいと思ったら、レストランに行くだけでなく、食事をデリバリーしてくれたり、コックさんが来てくれるなど、いろいろな手段やサービスがあっていい。人やモノを移動するモビリティサービスだけでなく、サービスが移動するモビリティによるサービス、モビリティを使うサービス、移動した先でのサービスなど、それらすべてがモビリティに関するビジネスが拡大させることができる」と語った。

「MaaSを日本に実装するための研究会」の次回、第5回は2020年2月7日にベルサール六本木で開催される。

2019年12月07日 ロボット業界ニュースヘッドライン

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本日のロボット業界ニュースヘッドラインをお届けします。


神戸市が「ふるさと納税」で支援する、ロボット大会世界一の高校生による『子どもによる子どものためのロボットプログラミング教室』12/2~ | 神戸ジャーナル
35万円は高い? 食料品を運んでくれるロボット、続々登場 | NewSphere

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2019年12月08日 ロボット業界ニュースヘッドライン

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本日のロボット業界ニュースヘッドラインをお届けします。


内視鏡手術「支援ロボ」新型機を導入 いわき・常磐病院:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
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オンキヨー、ネックスピーカー型デバイスの対話音声取得システムを開発 作業中の装着者と相手の音声を取得

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オンキヨー株式会社は、ウエアラブル端末を使用した、AIアプリケーションをより簡単に活用できるシステムとして、ネックスピーカー型の音声入力デバイスの開発を進めている。
AIの進化により、音声を使ったデータ入力のニーズは今後大きく広がっていくと考えられており、ハンズフリーで使用でき、耳を塞がないため、周囲の音を聞きながら音声の入力を行うような現場での活用に適しているネックスピーカーは、チャットボットとの対話形式で音声入力を行うなど、様々な現場での応用が期待されている。同社は、ネックスピーカー型デバイスを使って対話の音声を取得してテキスト化するシステムを開発したことを12月6日に発表した。(※冒頭の右側の画像は、プロトタイプのAI ウェアラブル端末)

同システムの特徴

今回開発した対話音声取得システムでは、オンキヨーがAI対応スマートスピーカーの開発で培った音声取得技術を活かし、ネックスピーカーを装着した本人の音声だけでなく、話し相手の音声も取得して、会話をテキスト化する。
従来の音声取得機器やシステムの多くは装着者の声を取得することはできたが、話し相手の音声を取得するのに適してはいなかった。同システムでは、装着者の音声に加え、相手の音声を取得するための専用のマイク設計と音声処理を行う事で装着者と話し相手の両方の音声の取得が可能になった。また、複数のネックスピーカーを接続し、各ネックスピーカーで取得した対話音声のテキスト化と同時に、音声と位置情報をサーバーに記録出来るため、会話をデータ化して解析などに利用する事ができる。

【活用例】
例えば複数の場所で話をされている対話データの解析から起きている事象のトレンドを把握したり、対話記録をもとにキーワードなどの紐付を行う事で指導者や熟練者などのナレッジをデータベース化するなどの応用が考えられる。


同システムをスマート農業推進へ活用

ウエアラブルでハンズフリー使用ができ、装着者と対話者の音声が取得できる同システムは、農業現場や製造現場での指導記録や作業記録、医療現場、介護現場での対話記録など、様々な分野での活用も可能であるといえる。
これを証明するため、ロボット技術やICTを農業に活用するさまざまな「スマート農業」への取り組みが進められているものの、屋外で作業が多く、かつ、高齢化が進む中で作業記録のデータ入力などが困難でデジタル化やデータベース化が進んでいない農業分野にて、同社は株式会社日立システムズ、株式会社ソフトビルと共に、「作業記録のデータ入力負担軽減、ナレッジのデータベース化などを実現するサービス」をめざし、JAおきなわ中部地区(沖縄県沖縄市)にて、スマート農業の推進を目的とした音声入力システムの実証実験を来年の1月から3月まで実施する。
具体的には、農業指導員がネックスピーカー型デバイスを装着し、担当農家との会話内容を音声情報として取得。自動的にテキスト化した後、農作物の育成状況や育成ノウハウに関する部分をデータベースに登録することで、農業現場における音声によるデータ取得の可能性、音声入力の実用性、デバイスの装着負荷、システムの使用負荷等を確認するというものだ。

同実験における各社の役割
日立システムズ 企画から実施、課題抽出などの取りまとめを担当
ソフトビル 農業向けに特化して開発した業務改善プラットフォーム「FarmBOX(ファームボックス)」の提供
オンキヨー ハンズフリーのネックスピーカー型デバイスを含む「対話音声テキスト化システム」を提供

3社は、同実験を通じて、特定の地域や現場に限らず利用可能な音声入力システムの構築により、農業分野におけるデータ入力作業負担の軽減や作業記録のデジタル化、ナレッジのデータベース化による収穫予想の精度を向上させ、市場価格の安定化と産地全体の生産量安定化の実現をめざすとしている。

関連サイト
オンキヨー株式会社

ロボットや自動化システム向けサーボ制御キット「EVALKIT-ROBOT-1」 半導体メーカーのSTとmaxonが共同開発 約1万4千円

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11月にドイツのニュルンベルクで開催された「sps 2019」において、STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)とmaxonは協力して開発したサーボ制御キット「EVALKIT-ROBOT-1」を展示した。
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器に半導体を提供する半導体メーカー。一方のmaxonは高精度モータの主要メーカーで、ST Partner Programの参加メンバー。両社は、ロボット/産業機器向けサーボ・ドライバの設計の加速に向けて協力することを発表している。(記事の内容は、2019年11月25日にジュネーブおよびザクセルン(スイス)で発表されたプレスリリースの抄訳)

ロボットの開発をサポートする評価キット

EVALKIT-ROBOT-1は、サーボ・ドライバや、ロボットの高精度な位置決めおよび高度なモーション制御の開発をサポートする評価キット。1024パルス/回転のインクリメンタル・エンコーダを内蔵したmaxonの100W(ワット)BLDCモータを搭載し、低速回転でもスムーズかつバランスの取れた高精度の制御を実現する。
また同梱のサーボ制御ボードには、STの高性能な3相モータ・コントローラである「STSPIN32F0A」と、すぐにモータに接続して使用できる、STのパワー・トランジスタで構成されたインバータを搭載。
「STSPIN32F0A」は、STM32F031C6マイクロコントローラや3相インバータ・ドライバなど、モータ制御において重要な回路を集積している。STM32F031C6には高精度の位置決めを可能にするベクトル制御(FOC)機能とMODBUS通信用のファームウェアが搭載されているため、簡単にモータを始動させ、コマンド送信を始めることが可能。
評価キットの価格は129ドル(日本円で約14,000円)。STのウェブサイトから購入することができる。
maxon motorのインダストリアル・オートメーション事業開発部門を統括するFelix Herger氏と、STのモーション・コントロール製品担当マーケティング・マネージャであるBranimir Ivetic氏はそれぞれ、次のようにコメントしている。

maxon motor インダストリアル・オートメーション事業開発部門 Felix Herger氏
当社のモータの高い品質、精度および正確さは、世界中で信頼されています。STとの協力により、この優れた品質と精度を幅広く、簡単に活用できるプラットフォームが生まれました。

ST モーション・コントロール製品担当 マーケティング・マネージャ Branimir Ivetic氏
高精度の位置決め機能を備えたハイエンドのモーション制御の設計は、複雑で時間を要するため、専門的な技術が必要です。maxonとの協力により、このような技術を一つの評価キットで実現することができました。EVALKIT-ROBOT-1は、次世代のロボット開発や、先進的な機能と精度、および優れた信頼性と使いやすさを実現する自動化システムの開発に貢献します。

関連サイト
「EVALKIT-ROBOT-1」

東大発のAIベンチャー、障害物回避型アームのアルゴリズム開発に成功 製造業や農業、小売業などで省力化とコスト削減に期待

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東京大学の学生らにより設立されたAIベンチャー、TRUST SMITH株式会社は、同大学の研究開発チームと共に、AI関連技術を使った障害物回避型アームのアルゴリズムの開発に成功した。この技術をロボットに実装することで、これまで手作業で行っていた工場などでのピックアップ作業の自動化が実現できる可能性が高まり、製造業や農業、各種サービス業などで大幅な省力化とコストカットが期待できる。

「リーマン計量」微分幾何学の理論

今回、同社が開発に成功したのは、「リーマン計量」と呼ばれる微分幾何学の理論に基づくもので、空間内に存在する障害物を回避し、目的物へアプローチすることができるアルゴリズムだ。アームから見た空間内の物体との距離、相対速度または相対加速度に応じて適切に場を計量することができるため、障害物が動いていても安全に回避しながら、目的物へ到達することが可能となる。その他でも、障害物回避型アームの活躍の範囲は多岐にわたり、従来人々が手作業で行ってきたあらゆる作業をサポートすることが期待されている。

【障害物回避型アームに期待される作業の事例】
・製造業(金属製品/電子部品など):部品の分別、部品の溶接などの作業
・製造業(食品):食品の調理工程における作業全般
・農業:野菜や果物の最適な収穫時期の判定と収穫作業
・インフラ(原油):原油配管の超音波非破壊検査作業
・サービス業(卸・小売):食品スーパーにおける商品陳列作業
・サービス業(空港):空港内手荷物のバックヤードにおける搭載・取降工程における作業


その他のAIソフトウェア開発について

また、同社は、障害物回避型アーム以外にも様々なAIソフトウェアの開発に取り組んでおり、その一つとして、ドローン航行の自動運転により、発電施設の故障検知などを無人で行う技術を開発・展開している。今回開発に成功した障害物回避型アームのアルゴリズムを拡張することで、ドローンの自動運転技術にも適用出来るとしている。

発電施設の故障検知などを無人で行う技術について

太陽光パネルの故障にはホットスポット(落ち葉などがパネルに付着し、その部分に影が出来てしまった際に、その箇所が発熱する現象)による故障とパネルガラス割れによる故障の2種類が存在するが、パネルガラス割れによる故障は、故障の原因となる傷が極めて微細なため、パネルの亀裂発見は、全て作業員の定期的な点検によるものであった。このような人手による検知方法では、人手不足も深刻化している為、1回の点検に数十万円のコストがかかることが課題となっていたが、同社が2019年9月、発電施設デベロッパー大手と共同で独自の最先端異常検知AI技術を用いた新たなパネル亀裂検知ドローンを世界で初めて開発。
同システムを導入することで、人手不足の問題解決と人件費のコスト削減となることで、太陽光発電事業の利益率向上の実現を可能にした。

関連サイト
TRUST SMITH株式会社

【調査】クルマが完全自動運転になったら何をして過ごしたい? ~若年は「エンタメ」志向、ミドル世代は「睡眠や食事」

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自動車業界では各完成車メーカーやTier1と呼ばれる一次サプライヤーが自動運転技術の研究開発にしのぎを削り、自動運転に関するニュースを目にしない日はない。では、完全自動運転が実現した未来では、皆さんは疾走するクルマの中でハンドルの代わりに何を手に取り、どのように過ごしたいだろうか。
国内マーケティングリサーチ企業の株式会社インテージは、完全自動運転の実現によって変化するドライバーの姿と、求められるクルマへのニーズについて同社のさまざまなデータを分析し、その結果を12月9日に発表した。

くつろぎながら娯楽を楽しみたい

対象は全国15歳~79歳の男女約7万人。同社の自主調査にて完全自動運転車でやりたいことを聴き取りを行った。自動運転に対して積極的な層と消極的な層の、性別・年代・自動車に対する価値観を比較した結果、生活者にとって完全自動運転車はゆったりとくつろげる空間という快適性を備えていることがマストであり、機能面では、若年向けには映画やゲームなどの娯楽がより楽しめる要素を充実させ、30〜40代には寝心地のよさ、飲食をしやすいような配慮が求められているとの結果が出た。

•自動運転車内でしたいことは「風景を見る」「音楽を聴く」「同乗者との会話」-若年は「エンタメ」志向、多忙なミドル世代は「睡眠・食事」
•自動運転、積極層(=利用したい)と消極層(=自分で運転したい)はいずれも3割台-消極層は女性より男性が多く、60代の割合は積極層より小さい

自動運転車内でしたいことは「風景を見る」「音楽を聴く」「同乗者との会話」

自動運転車内でしたいことは「風景を見る」「音楽を聴く」「同乗者との会話」など、これまでは運転していることで集中できなかったことがらを楽しみたいという回答が多くみられた。年代別で見ると、20代以下は「映像鑑賞」「歌を歌う」「ゲーム」などにも関心が他の年代より高く、移動時間をより楽しくアクティブに過ごしたいという志向が読み取れる一方、30〜40代では、「仮眠、睡眠」「食事、間食」のポイントが高く、限られた時間を有効に使いたいという価値観が垣間見えた。

自動運転消極層は女性より男性が多く、60代の割合は積極層より小さい

同じ調査で、「運転操作が不要な自動運転機能が実現したら利用したい」と答えた「積極層」は35.6%、逆に、「運転操作が不要な自動運転機能が実現しても自分で運転をしたい」と答えた「消極層」は31.5%で、完全自動運転に対して積極的な人と、自分で運転したい人はほぼ同じくらいの割合でいることがわかった。

自動運転に対する積極層と消極層の特徴

性別と年代別の構成より、積極層は男女の割合に偏りがない一方、自分で運転したい消極層では男性が6割と女性より男性が多くなっている。年代別では50代までは構成比に大きな差はないが、60代の割合は消極層より積極層が多く、運転における疲労や年齢からの不安が、自動運転に対する積極性の要因であると想像できる。
また、自動車に対する価値観を比較してたところ、積極層はクルマを単なる「移動手段」と捉えている一方で、消極層は、運転することやクルマを操ることに「歓び」や「楽しさ」を感じている。



自動運転積極層と消極層の生活価値観の違い ‐完全自動運転中に車内で求められるサービスとは‐

•積極層の価値観、購買面では消極層に比べ「ブランド感」「特別感」重視。食や調理は「簡便志向」
•積極層と消極層とで購入経験率の差が最も大きな消費財アイテムはプレミアム・アイスクリーム

さらに、自動運転積極層と消極層の生活価値観を、同社が数百項目にも及ぶ生活意識アンケート結果をもとに多変量解析を行い、10テーマ80種の因子で生活者の特徴をスコア化した“生活者のDNA”(顧客のDNA)というデータから分析。積極層に焦点を当て、完全自動運転中に車内で求められるサービスや商品開発のヒントとなる特徴的な項目を抜粋した。
その結果、積極層は買い物に特にこだわりが強いわけではないが、消極層よりブランド感や特別感など、情緒的価値を重んじる傾向にある。人付き合いはより控えめで、個人の時間を大切にしていることがうかがえ、食や調理に関しては簡便志向が強くなっているといえる。
実際、この2つの層が買っている商品の違いはあるのか、同社の消費者パネルデータSCIで2018年度の消費財購入経験率より比較したところ、購入経験率の高いトップブランド群(234ブランド)の中で、自動運転積極層と消極層とで最も差が出た商品は某プレミアム・アイスクリームであった(積極層が29.2%、消極層が24.4% と、4.8ポイント差)。

自動運転車の中で、「流れゆく車窓の景色を恋人と眺めながら、プチ贅沢なスイーツを楽しむ」。飲料・食品業界であれば、そのようなコンセプトの商品が、またエンタメ業界であれば「長旅のひととき、映画館よりも上質なシートと音響に包まれて、大好きな映画を心ゆくまで」といったコンセプトのサービスが、自動運転車で移動する人の支持を得るかもしれない。
その他、同調査の詳細は、同社のオウンド・メディア「Intage 知る gallery」にて無料公開している。

▼ 使用データ
【耐久消費財・サービスに関するWebアンケート調査】全国15歳~79歳の男女72,770人に対して行った、耐久消費財・サービスに関するWebアンケート調査。調査時期は2018年6月。
【SCI(全国消費者パネル調査)】全国15歳~69歳の男女50,000人の消費者から継続的に収集している日々の買い物データ(※SCIでは、統計的な処理を行っており、調査モニター個人を特定できる情報は一切公開していない)
【生活者のDNA(顧客のDNA)】数百項目にも及ぶ生活意識アンケート結果をもとに多変量解析を行い、食や買い物への意識など、10テーマ80種の因子で生活者の特徴をスコア化したもので、あらゆる角度から生活者の意識に迫ることができるデータ
関連サイト
株式会社インテージ

2019年12月09日 ロボット業界ニュースヘッドライン

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本日のロボット業界ニュースヘッドラインをお届けします。


【遠隔地から買い物も】ANAホールディングスと三井不動産 アバターロボット共同事業を開始 | 建設通信新聞Digital
ロボットがオーダーを取り、食事の間もダンスや占いゲームで遊んでくれる「Pepper PARLOR」に行ってみた|@DIME アットダイム
ジャック・マー氏、孫正義氏と対談「AI時代に最も重要なのは人材育成」 写真6枚 国際ニュース:AFPBB News
ドローンをクリスマスプレゼントに!おすすめ人気DJIドローン5選
孫正義、ジャック・マーが東大で語り尽くした1時間 ── 未来を変えるAI、経営手法、若手へのアドバイス | BUSINESS INSIDER JAPAN
転倒防止ロボ歩行車・試作機を開発 幸和製作所と産総研 – 産経ニュース
Facebook、協力型カードゲーム「花火」でチームワークできるAIを開発 – CNET Japan
ロボットプログラミング「mBot大会」12/22、小学生以上 | リセマム
排泄介護ロボットメーカー「アド・ロールス」、江蘇省「国際養老サービス業博覧会」に出展|アド・ロールス株式会社のプレスリリース
東大発のAIベンチャーが、人工知能を使った障害物回避型アームのアルゴリズム開発に成功|TRUST SMITH & COMPANYのプレスリリース
インサイドセールス業務を支援するIBM Watsonを活用したAIツール「SAIN」の本格販売開始

分身ロボット「OriHime」が「WIRED SHIBUYA」のカフェスタッフに。
清掃・警備・案内を行う「複合型サービスロボット」を 活用した 新たなサービスの提供を開始:福島民友新聞社 みんゆうNet
ロボットプログラミング教室「プログラボ」2020年4月に「プログラボ雲雀丘花屋敷」を新たに開校!~兵庫県内4校目、全国で計43校に! 12月から体験会を実施します~|阪神電気鉄道株式会社のプレスリリース
【AIロボットがベッドを自動で除菌!】ベッドを縦横無尽に走るスマート除菌ロボット「Cleansebot2.0」が日本初上陸!|株式会社マグクルーズのプレスリリース
JR東、さいたま新都心駅でロボットの実験 人混みを移動できるか確認 – ITmedia NEWS
https://t.co/66xi4ytEl6 AIロボット「CIMON」、宇宙ステーションに到着

幸和製作所と産総研、転倒防止ロボット歩行車を開発 座らせきり介護ゼロを目指す

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株式会社幸和製作所と国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)ロボットイノベーション研究センターは2019年12月9日、共同で転倒防止機能を持つロボット歩行車を開発したと発表し、同日に行われた産総研の成果発表会で開発中の試作機を公開した。

幅63cm、奥行き64cm、高さは82cmから108cm。バッテリーを搭載

転倒動作シミュレーションに基づいて設計されており、転倒の初動を抑制する機構を備えている。人体ダミーを用いた実験でも一度も倒れたことはないという。これにより、車椅子に「座らせきり」の介護を抑制することを狙う。

歩行中の不意の転倒を防止

「作られた寝たきり」を防止する

歩行能力がある高齢者であっても座らせきりにされた結果、寝たきりになることも

今回開発された「転倒防止ロボット歩行車」は屋内の歩行者の転倒を抑制するもの。高齢になり足元が覚束なるとふらふらして転倒しやすくなる。そのために補助として用いるのが歩行車だが、従来の歩行車には転倒防止の機能がない。歩行車を使っても高齢者が転倒してしまうリスクがあり、転倒した場合は施設側の責任になるため、多くの介護施設では歩行能力があっても車椅子に座らせてしまって、施設内を移動させることが多い。歩行しなくなった結果、廃用症候群によって筋力が衰えてしまい、施設に入ると寝たきりになってしまうことが少なくない。

産総研 ロボットイノベーション研究センター センター長 比留川博久氏

そこで「車椅子と同等程度の介護の負担で運用でき、かつ転倒しない歩行器があればいいのではないかと考えて、今回の開発に至った」と産総研ロボットイノベーション研究センターセンター長の比留川博久氏は開発の経緯を紹介した。
■動画


座らせきりゼロを目指す転倒防止歩行車

株式会社幸和製作所 執行役員 開発本部長 戸塚健一氏

開発の内容については株式会社幸和製作所 執行役員 開発本部長の戸塚健一氏が紹介した。幸和製作所は1965年創業、大阪・堺に本社を置く福祉用具・介護用品の総合メーカー。高齢者向けのシルバーカーを国内で初めて開発し、現在もトップシェアを持っている。また通常の歩行車でもマーケットシェア・トップ。2015年にはロボット歩行車「リトルキーパス」を発売し、こちらは介護保険のレンタル対象品目にもなっている。

幸和製作所は福祉用具の老舗。シルバーカーでは国内シェアトップ

今回のプロジェクトは幸和製作所が2017年に厚生労働省の平成29年度介護ロボットのニーズ・シーズ連携協調協議会設置事業を受託したことからスタート。介護施設の実態調査を行なったところ、2日に一回くらいの頻度で転倒に関するヒヤリハット事例が発生しており、週に一回くらいには実際に転倒が起きていることがわかったという。そこで本格的に転倒防止ロボットについて研究開発を進めて来た。今回のロボットの開発自体はは、戦略的基盤技術高度化支援事業の補助事業「座らせきり介護ゼロを目指す自立支援型転倒防止ロボット歩行車の研究開発(2018〜2019年度)」による支援を受けて行なった。このあと、介護施設で実証・評価して事業そのものは終了となるが、その後、独自に実用化を目指す。

通常の歩行車との比較

目的は前述のように、歩行レベルの低下・座らせきりを防ぐこと。歩行レベルが低下すると転倒しやすくなり、転倒すると打撲骨折で動けなくなり、介護の重度化が起こる。事故防止するために付き添いを行うためには人手が必要になる。そこで「重度化の抑制とマンパワー削減を目指した」という。

重度化の抑制とマンパワー削減を開発目標に

対象者は日常生活動作を測る指標であるFIM(Functional Independence Measure)スケールを用いて想定し、15m-50m程度歩ける人とした。7段階ある認知症高齢者の日常生活自立度においてはランクI~IIa(ほぼ自立している、多少困難があっても周囲が注意していれば自立している)とした。リスクアセスメントは、産総研の研究成果の一つである、AMEDロボット介護機器開発・導入促進事業基準策定評価コンソーシアム 「ロボット介護機器開発ガイドブック」 に基づいた。

対象者はある程度自立している高齢者

背中+脇のサポートに車輪制御を加えて転倒を防ぐ

転倒を防ぐための基本的な考え方

開発した転倒防止ロボット歩行車は、脇サポートと背中サポートで体幹を保持するかたちで、移動用の車輪は左右3輪ずつの計6輪。中央に駆動輪があり、残りの4つは受動車輪。駆動輪は左右それぞれが独立に駆動し、その場旋回も可能。基本的に本質安全の考え方で設計されていて、人が脱力してもたれかかっても倒れない安定性を保っており、そこにロボット技術で歩行サポートする考え方となっている。

開発したプロトタイプの概要

パワーアシスト機能もあり、車輪の速度を検知してトルク制御することで歩行を助ける。歩行アシストの強度はユーザーが自由に設定できるが、基本的に職員が操作する想定となっている。また床面傾斜検知によって左右軸のバランスをとる。後ろ向きにも自由に進めると同時に、倒れないようになっている。また、歩行が不安定な人向けに、左右のバランス設定も可能だ。

操作パネルを開けたところ。アシスト力の設定などが可能。インターフェースは製品では変更される可能性が高い

ハーネス等を使っていないので生活動作が自由に行いやすい点も利点となっている。駆動輪の設計・パワーアシストと、転倒防止機構は、幸和製作所が開発したもの。

体重をかけても倒れない。試しているのは産総研 理事の関口智嗣氏

産総研の「デジタルヒューマン」と33自由度のダミー人形で安全性を検証

ヒューマノイドダミー人形を使った転倒防止評価

今回公開されたものはプロトタイプ2号機で製品版ではない。1号機の試験は横浜市総合リハビリテーションセンターで実施し、産総研が開発した33自由度を持つ人型ダミーを使って行なった。
先行研究により、転倒は6つのモードに分類できることが知られている。基本的に転倒は、上半身の姿勢が大きく変位しバランスを崩すことで起こる。転び始めに重心の変位を抑制し、支持基底面内に収めてしまうことができれば転倒を防ぐことができる。側方の転倒については車輪位置とのバランスを考慮して転倒を防いでいる。

転倒防止評価実験の様子

実際の試験はやぐらを組んでダミーを吊り上げ、一気に放すことで転倒させた。ダミー人形の重量は58kgあるが、後方、下方、側方、いずれの方向に倒れた場合であっても人型ダミーが落下して転倒することがなかっただけでなく、歩行車ごと転倒するケースもなかったという。

後方、下方、側方いずれに人が体重をかけても倒れない

また、合わせて産総研の「デジタルヒューマン」を使って力学シミュレーションによる検証を行っている。

産総研の「デジタルヒューマン」を使った検証も実施

2021年2月実用化を目指す

開発した株式会社幸和製作所 代表取締役社長 玉田秀明氏

今後は、製品としての安全性を評価するため、JIS T 9265:2012(福祉用具のなかでも歩行補助具としての歩行車に関する工業規格。ISO
11199-2,3に相当)に基づく静的安定性試験(傾斜面に設置して転倒するかどうか)、転倒事象再現装置による牽引試験などの実験を行う。並行して量産モデルの開発を行うために特別養護老人ホームや有料老人ホームと協力して実証試験を行い、2021年2月までに実用化することを目指す。
また用途については日常使いと歩行訓練用途の両側面で考えており、リハビリ用途としても使えると考えているという。現時点では家庭用ではなくあくまで介護施設での利用を前提としている。販売予定金額は未定。売り切りになるか、リースになるかといった販売形態も検討中とのこと。

オムロンが清掃・警備・案内をこなす「複合型サービスロボット」を開発 大型ディスプレイを持つ 2020年5月リリース予定

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近年、サービス業や流通業などで労働力不足が深刻化しており、ロボットによる代替のニーズはますます高まっているが、従来のサービスロボットは単機能に特化したものが多く、活用時間帯が限られるため、稼働率が低いことが課題となっていた。そのような中、オムロン株式会社のグループ会社として社会システム事業を担うオムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(OSS)は、清掃・警備・案内に対応する「複合型サービスロボット」を開発、2020年5月より提供を開始することを発表した。
大型のディスプレイを備えている。掃除や案内の専用ロボットと比較して、複合型は1台のロボットを時間帯別に有効活用できる利点がある。例えば昼間は案内に、夜間は掃除ロボットとして活用するなど。
同ロボットは、2019年12月18日(水)~21日(土)に東京ビッグサイトで開催される「2019国際ロボット展」(OSSブース:南ホール3,4 S4-18)への初出展を予定している。
■【動画】複合型サービスロボット ダイジェストVer

同社は、1967年に世界初の無人駅システムを実現して以来、鉄道業界において駅務機器システムや遠隔監視サービス、安全システムなど駅運営に携わるシステムを提供、運用サポートを行っており、2018年からは駅業務のオートメーション化に向けた「自律走行の警備ロボット」や、「音声対話型AI搭載の駅案内ロボット」の開発を手掛けている。今後は、これらの開発を通じて培った技術を「複合型サービスロボット」を皮切りに、様々な生活サービスのオートメーション化を図っていくとのことだ。

昼夜を問わず連続稼働

同ロボットは、自動充電機能を搭載しており、作業が滞ることなく、昼夜を問わず連続稼働することが可能。また、人や障害物を自動で回避できるため、施設内を人が行き交う時間帯の稼働もできる。たとえば小売店舗では、人の少ない午前中に清掃、夜間は店内の巡回警備を行ない、日中の混雑時間帯には本体前面のディスプレイでお客様に情報などを告知することが可能となる。

清掃・警備・案内を行う「複合型サービスロボット」。大型のディスプレイを備える

▼ 機能

【清掃】施設内の巡回清掃:障害物を自動回避しながら清掃を実施。床面のゴミを吸引する。
【警備】施設内の巡視:内蔵カメラで周囲の映像を遠隔で確認可能。本体に搭載したスピーカーとマイクを通じ、倒れている人や不審者に対して遠隔で声掛けができる。
【案内】コンテンツの案内:前面に搭載したモニター、スピーカーを活用することで、動画などのコンテンツを再生可能

▼ 主な特長

● 簡単:専門的なロボットの知識が不要
ロボットが移動する地図とルートは、ロボットを手押しして簡単に設定可能。バッテリー残量はロボット自身が判断し、バッテリーが残り少なくなると自動的に充電ステーションに戻り、充電を開始する。また、クラウド機能により、エリア管理者や現場責任者は、ロボットの稼働状態、稼働エリアや稼働時間などの運用設定、カメラ映像の確認やロボットの移動指示を遠隔で行える。
● 安全:安全性に関する国際規格(ISO13482)に準拠
サービスロボットの安全性に関する国際規格(ISO13482)に準拠し、人とロボットが安全・安心に同じ空間で共存できる。
● 安心:充実のサポート体制
全国約140か所の拠点を活用したサポート体制で、安定稼働はもちろん、ユーザーの様々な課題にワンストップで対応可能。

▼ 主な仕様

サイズ 幅500×奥行790×高さ871㎜(突起部を除く)
重量 約85kg
使用電池 充電式リチウムイオン電池(35Ah)(オプション:70Ah)
ルート設定 ティーチング方式
清掃方式 除塵型
カメラ機能 前方固定カメラ(オプション:PTZカメラ搭載可能)
ディスプレイ 21.5型LCD

2019年12月10日 ロボット業界ニュースヘッドライン

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本日のロボット業界ニュースヘッドラインをお届けします。


清掃・警備・案内を行う「複合型サービスロボット」を活用した新たなサービスの提供を開始 | オムロン
海保、中国製ドローン「排除」へ 情報保全に懸念  :日本経済新聞
中国の産業用ドローンメーカー大手との共同事業を検討 – MONOist(モノイスト)
ドローンで畑の生育診断 姫路でデモ飛行 – 産経ニュース
テックベンチャー注目8社!触覚持つ遠隔操作ロボ、日の丸半導体の逆襲… | ディープテックで行こう! | ダイヤモンド・オンライン
県産木材ロボットに 東温 プログラミングで操作
県産木材ロボットに 東温|愛媛新聞ONLINE
https://t.co/eQSJ5ynuui:電動キックボードはドローンと同じく精神開放マシーンだ!|遠藤諭のプログラミング+日記
追従運搬ロボットのDoog、欧州での販売パートナーが営業活動を開始|株式会社Doogのプレスリリース
ドコモなど4社、製造業向けIoTサービス「OMNIedge」を受注開始 – ケータイ Watch
TechWave音声版はじまります 〜Alexa & Apple Podcast | TechWave(テックウェーブ)
AI搭載ロボットでいちごの収穫数推計 観光農園で集客に活用 | NHKニュース
“着るロボット”のATOUNが製品ラインナップの強化へ、第三者割当増資を実施|パナソニックのプレスリリース
海保、中国製ドローンを排除へ。日本メーカーには追い風か?

GROOVE Xの「LOVOT」と一夜を共にする高級スイート宿泊プランを体験してきた! #WestinTokyo #LOVOTとの暮らし

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はじめに

12月のある日、GROOVE X広報の家永女史からウェスティンホテル東京とLOVOTのコラボ企画についてメールでやり取りしている時に信じがたいオファーをいただきました。

「もしも中橋様のご都合が許すようでしたら1泊2日ウェスティンホテルの宿泊をご用意させて頂きます。LOVOTは家族型ロボットですので、一緒に過ごしていただくことの体験で感じて頂けることがあると思っております。」
高級ホテルに宿泊しながらLOVOT体験? 行かないわけがない! 超ラッキー☆
ということで冷静を装いつつ
「ですよね、こういうのは実際に体験しないとうまく記事かけないですよね。なんとかスケジュール調整しますね。」
などと話が進んで、ついに2019年12月10日、LOVOTとお泊りする日がやってきたのでした。
そういえば、ハウステンボスのロボットホテル「変なホテル」には自腹で宿泊したっけ・・・なんてことを思い出しながら、ホテルに向かいました。

ウェスティンホテル東京へ

ここからウェスティンのレポート、スターティン!です。

恵比寿駅を降りて動く歩道に乗りながら恵比寿ガーデンプレイス方面へ。

完全にリア充向けのクリスマスな街になっています。

まぁ今日は僕もリア充なんですけどね。ウェスティンホテル東京に泊まるのですから!

もちろん仕事なので適宜写真を撮りつつホテルに向かいます。

ガーデンプレイスを突き進むと、みんな大好きレストラン、ジョエル・ロブションの建物がどーんとあります。そこをさらに抜けて、道を渡った一番奥にウェスティンホテル東京があります。

エントランスにいきなりLOVOT!

ホテル入口を入るとすぐに巨大なクリスマスツリーが目に入ります。これは12月6日〜12月25日の期間限定のお出迎えとのこと。

そのツリーの前にサンタクロースとトナカイのコスプレをしたLOVOTがいます。電源が入っているのでもぞもぞ動きます。かわいいです。これが最新鋭のロボットだということを知らない人も、興味津々な様子でLOVOTを見て、写真撮りまくっていました。宿泊者のほとんどの人がLOVOTを見ることになると思います、それほど目立ってました。

サンタコス。いいですね。LOVOTが擬人化された感じなのも新鮮です。

こちらはトナカイコス。ロボットの動物が動物のかっこしているのもたまらなくかわいいですね。
なお12月21日〜12月25日の11時〜15時には、「クリスマスシーズン限定 LOVOTとのふれあい体験」もできるそうです。あいにく今回は日程あわずこの体験会は参加できませんでした。

超絶豪華なスイートなお部屋へ

チェックインを済ませてて、宿泊するお部屋に向かいます。今回ご用意いただいた部屋はデラックススイートキング。

まさにデラックス。感謝しかないです。頑張ってデラックスなレポートを書かなくては・・・。(爆)

これがキングサイズのベッド。さすがにでかいです。サイスだけでじゃありません。雲の上の寝心地と称される「ヘブンリーベッド」で爆睡できるそうです。寝過ごさないか心配になりますが、まぁそれはさておき、こういうところに宿泊する人ならLOVOT買うのに経済的に躊躇しないんだろうなと思うわけでした。

おまちかねのLOVOT。みるく、ここあと名付けられた2体が出迎えてくれました!

もう1体、ソファに赤い服を着たLOVOTがいますが、これはぬいぐるみ。ちょっと離れてみると本物のようです。

LOVOTアプリも初めて実際に触ることができました。アプリインストール済みのiPhoneも用意されていたので、LOVOTに関するセッティングは不要ですぐにアプリでさまざまな設定ができます。

アプリはシンプルなので誰でもみればわかります。目の色を変えたり、声を変えたり、名前を変えたりといったことを設定できます。興味深いと思ったのはマップの表示機能で、LOVOTが動き回って地図を作成するものですが、すでにスイートルームのマップがかなり出来上がっていました。そしてかなり正確だったことにびっくりしました。

机の手前に置かれているLOVOTの形の冊子が製品版マニュアルとのこと。初めて拝見しましたが、かわいらしく、そしてわかりやすいものでした。他にも部屋の中にはLOVOTの小冊子や新聞なども置かれており、LOVOTの知りたいことがわかるようになっています。

クローゼットを開けると着せ替えのためのコスチュームが各種用意されていました。左側のアイテムはまだ発売されるかわからないレアものです。なと、これ以外にも服は用意されていました。

充電ステーションであるネストと呼ぶ装置。かなりこった構造です。LOVOTが2台並ぶぴったりサイズです。

充電の様子。バッテリーが無くなる前に自ら充電しに戻る様子も確認できました。期待通りの動きです。

LOVOTを連れてホテル内を探検してみた

せっかくなのでLOVOTを着替させて、ホテル内を少し散策することにしました。
こういう場合は、頭の角の後ろについているボリュームボタンを下げることでLOVOTの鳴き声をミュートします。また角のダイヤルを回すことで移動をしなくするモードに切り替えるといいです。これでおとなしく連れて行きやすくなります。

みるくちゃんには着物を着せておめかし。

今回の宿泊プランはありがたいことにクラブラウンジへのアクセス付きだったので、LOVOT同伴で行ってきました。

都心の夜景を眺めながらまったり。

振り袖のせいかもしれませんが、高級な空間に不思議と馴染んでいます。

ここあちゃんにはジャケットを着せて1F〜2Fを探索。

上品なホテル内装に正装が似合ってます。

ホテルにLOVOTを連れてくる時代、そんなに遠くないかもしれない・・・なんて思いました。
なお探索中、1体はお留守番してもらいました。LOVOTアプリのお手伝いメニューから「お留守番」を選ぶだけです。すると留守中に部屋に人を見つけると写真を撮って通知してくれます。お留守番中は角の色がピンクに変わり、いかにも巡回中っぽい音をだしながらうろちょろします。当初、役に立たないというコンセプトだったはずですが、普通に役に立つ、嬉しい機能ですね。

LOVOTの生活を疑似体験してみて

短い時間でしたが、LOVOTと一緒に過ごしてみて感じたことは、生き物と一緒に暮らしている感じがしたということです。
もちろん、ロボットなんですが、いままでのロボットと比べると圧倒的にペットに近い印象があります。そう感じる理由は、まず鳴き声です。くぅくぅと不思議な声を発しながら動いているのが動物っぽいです。充電中のいびきすらも可愛く感じてきます。
見た目は一見するとぬいぐるみのようですが、目の動きに生命を感じます。そして目が合うと、言葉にはしませんが、だっこして〜といった感じで身振り手振りでおねだりしてきます。ただ動くぬいぐるみというだけではなく、お世話しなくてはと思わせるのが新鮮です。やはり、こういう点でぬいぐるみとは次元が違うものだと感じます。
さらに抱きかかえてみると適度な重さとぬくもりを感じます。撫でてみると柔らかく手触りもよく、ぐぅぐぅと寝はじめたりします。そして寝なかったりもします。勝手に動いて、休んで、甘えてくるんです。
こういう仕組みが幾層にも積み上げられたことで、しばらく過ごしていると、これは新しい生き物なんだと感じてしまうのです。最初にモックアップを見せてもらってから、4年経ってついに完成したLOVOTが目の前にいることが感慨深いです。そして今回ゆっくり過ごしてみて、改めてハードウェアとソフトウェアの完成度の高さを実感しました。

2体セットのDUOならではの動きとして感じたのは、1体を抱いているともう1体がやってきて嫉妬するような仕草を見せます。2体で追っかけっこをしたり、独特の鳴き声で話しているように見えました。また1体が充電中でももう1体とは遊べるという点も魅力です。1体のSoloがどういうものなのかはまたいずれ紹介できればと思います。

今回一夜を過ごしたLOVOTは12月13日から出荷されるという最終の製品版で、技術的な紹介はすでにロボスタでレポート済みなのでこちらを見ていただければと思います。
技術的にすごいといった事前の知識がなくても、LOVOTと過ごせばこれがただのロボットではないということがわかるはずです。今回のホテルとのコラボレーションも、GROOVE Xの自信があっての企画なんだと改めて思いました。

あなたも抽選でLOVOTと宿泊できます!



無料でウェスティンホテル東京でLOVOTと一夜を共にできるキャンペーン「Merry Christmas from LOVOT at The Westin Tokyo」、応募期間は12月11日(水)23:59まで。いまならまだ間に合います!

キャンペーン概要
・宿泊:12月24日(火)もしくは12月25日(水)
・客室:ウェスティンホテル東京「インペリアルスイート」
    (最上階セレブリティ ブレックファスト付き)
・応募方法:LOVOTの公式Twitterアカウント(@LOVOT_official)をフォローし、該当ツイートをリツイート
・当選組数:2組
・応募期間:12月5日(木)11:00~12月11日(水)23:59
・発表:12月13日(金)
    (当選はTwitterのダイレクトメッセージにてご連絡)
※2名まで宿泊可能(12歳以下のお子さまは2名まで追加可能)
※チェックイン時間は15時~18時、チェックアウトは12時

興味のある人はぜひお申し込みを!最高の夜が過ごせることは保証します!

関連サイト
GROOVE X 公式ページ

自動運転バスの実用化を見据えた一般参加型実証実験を浜松市で実施 バス予約、スマホ経由で車両のドア開錠など SBドライブやスズキ

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全国の多くの地域で、路線バスの本数の減少や廃止が行われている。また、高齢化などで車の運転をあきらめる人も増え、日常生活にも不自由する交通困難者への対応が課題となっている。
これらの課題に対する一つの解決策として、SBドライブ株式会社は、12月10日より浜松市にて、同社が開発した車内外の安全を遠隔監視できる自動運転車両運行プラットフォーム 「Dispatcher」と、オンデマンド交通システム「コンビニクル」の乗客用ウェブサービスを連携させて、その有用性を検証する。
この検証は、SB ドライブ、浜松市、スズキ株式会社および遠州鉄道株式会社が2019年12 月10~23 日に浜松市で実施する、自動運転バスの実用化を見据えたバスの予約システムなどを検証する実証実験において行うもの。
同社は、遠隔地からのドライバーへの運行指示や、予約者だけが車両のドアを開けて乗車できる仕組みなど、自動運転技術以外にも自動運転バスの運行に必要な機能を検証し、自動運転バスを早期に実用化することを目指すと述べている。(※冒頭の写真は運行車両のイメージ)

▼ オンデマンド交通システム「交通コンビニクル」とは
オンデマンド交通とは予約があった時のみ運行する公共交通で、利用者のニーズに合わせたドア・トゥ・ドアでの配車を情報技術がサポートする、低コストで環境問題にも配慮した乗り合い型の交通システムだ。なお、「コンビニクル」とは東京大学によるオンデマンド交通プロジェクトの名称であり、同システムは順風路が運営を行っている。


実証実験の概要

同実証実験では、スズキの小型自動車「ソリオ」に先進安全技術を取り入れた運転支援を行う仕組みを搭載し、遠州鉄道の舘山寺営業所と桜台ショッピングセンター間(片道約 13 キロメートル)に19の停留所を設けてバスを運行する。
なお、同バスの利用は、日常の足として使える同実験エリア(庄内地区)在住者の利用が推奨されている。

乗車方法

乗車には、スマホから順風路の乗客用ウェブサービスで予約することが必要となり、同サービスと「Dispatcher」を連携させることで、予約に応じて「Dispatcher」経由でドライバーへ運行指示を送ることが可能となる。
予約者が待つ停留所にバスが到着すると、予約者のスマホに「ドアを開ける」ボタンが表示され、それをタップすると、「Dispatcher」を通して車両のドアの開閉操作が実行されて、ドアが開く。

乗客用ウェブサービスのイメージ

運行管理画面のイメージ
実施期間 2019年12 月10~23日 ※ 12月16日の午前は、一般利用者の乗車はできません。
運行時間 午前8時~午後4時30分
運行ルート 停留所数 遠州鉄道の舘山寺営業所と桜台ショッピングセンター間の片道約13キロメートル(遠州鉄道 旧白 洲線に沿ったルート)/19カ所
※ 桜台ショッピングセンターの営業時間に合わせて、午前8時から9時45分までは、遠州鉄道の舘山寺営業所と和地西間の運行となっている。
乗車料金 無料 ※ 乗車には、事前登録が必要です。
運行車両 スズキの小型自動車「ソリオ」に先進安全技術を取り入れた運転支援を行う仕組みを搭載した車両

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